
桐は昔から親しまれてきた木材です。含まれる成分により防虫効果や抗菌作用が発揮され、大切な着物を保管する高級箪笥などに多く使われてきました。桐の持つ天然の成分や構造は大変優れており、たくさんの良いところがありますが、今回は住宅の床に採用した場合の「桐のすごいところを5選」ご紹介いたします。
柔らかくて、肌触りが優しい
桐の一番わかりやすい特徴として、柔らかくて軽いというところがありますよね。桐の漢字は「木+同」と表せる通り、木ではなく草に分類されます。通常の木材よりも水を吸い上げる管が多く太いため柔らかく軽いのです。そのため、手に触ったときにさらさらして心地よく感じます。また、家具などにお子様がぶつかったり転倒した際にも衝撃を吸収します。新建材の傷の付きにくい固い床や家具とは全く違う衝撃になります。肌触りが良く家族を守る性能を持っています。
夏はさらさら、冬はしっとり、ダニの発生をおさえます
桐には気泡が多いため、優れた調湿効果があります。じめじめした夏には吸湿をし、乾燥する冬には水分を放出します。実はシックハウスやアレルギーの原因のひとつのダニは調湿により抑えることができます。
調湿できないとこんなことが起きます。
まず夏や冬の室内外の温度差により空気の動きにくい家具と壁の間や押し入れに結露が発生します。(見えなくても起こっていることもあります。)すると、そこに埃が付着しどんどん溜まります。結露も収まらないので埃にカビが発生します。カビが大好物なダニが寄ってきて大繁殖します!このようなことが起こりシックハウスやアレルギーを発症してしまいます。赤ちゃんや小さなお子様はより床に近いところで活動しますので、より影響が大きくなります。
調湿はとても大切なんです。

断熱性能がすごいんです
桐のフローリングを素足で歩くと「温かい!」と感じます。「温かい!」と感じるのは床に体温が奪われていないということになります。発泡スチロールを想像して頂けると判りやすいですが、気泡が多いと熱伝導率が小さく熱を逃がさない、伝えない効果によりとても心地よい肌触りと温もりを感じます。もちろん省エネにも繋がります。普通のフローリングとは肌触り、温もり共に段違いです。
家族の健康を守ります
桐にはタンニンやパウロニン、セサミンが含まれております。これらの成分は防虫・防腐・抗菌作用があります。さらに、半永久的に放出されるフィトンチッドという成分はシックハウスの原因となるホルムアルデヒドを分解してくれます。そしてすごいことに人体に影響を及ぼす空気中の菌やウィルスにも作用します。自然の中で有害な昆虫や菌などから植物を守るために働く成分ですが、桐にはより多く含まれております。自然の森林の空気が心地よく感じるのはこの成分の働きによると言われています。半永久的に空気を浄化してくれる素晴らしい性能を持っています。
傷やへこみも自分でお手入れらくらく
桐は傷がつきやすいイメージがあります。事実、他のフローリングに比べて柔らかく断熱性能が高いため傷やへこみがつきやすいです。ですが、桐の特徴の気泡が多い構造の為、簡単に復元できます。やり方は簡単!へこみや傷に濡らした布やティッシュを暫くおき、スチームアイロンを当てるだけでほとんどへこみや傷は復元します。復元できない傷やへこみは他のフローリングでも傷がつく衝撃での傷ですので簡単に復元できる桐の方が手入れがとても簡単です。固い新建材のフローリングは業者でないと直すことは難しいので、桐のフローリングはお財布にも優しいのです!また、使う塗料は天然の人体に無害の塗料ですので、一般の方でも簡単に塗ることができます。日頃のメンテナンスもとっても簡単です。

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